<楽天3-10オリックス>2日◇Kスタ宮城
オリックス清原和博内野手(40)が2年ぶりの打点を挙げた。楽天20回戦で9回表無死二、三塁で代打出場。長谷部の143キロ直球をはじき、右翼フェンス直撃の2点適時打を放った。復帰後初の打点は、06年9月3日(ロッテ戦、京セラドーム)で犠飛を打ち上げて以来2年ぶり。チームも4連勝で3月26日以来の貯金1、9月の貯金は01年以来だ。2位ソフトバンクにはゲーム差なしの3位、快進撃が止まらない。
やや外よりの直球だった。9回表無死二、三塁。清原が長谷部の143キロを振り抜く。深く垂れ込めた霧を切り裂きながら舞い上がった打球は、右翼方向へ向かった。一瞬、濃霧で見えない。だが「ドンッ」という音で、グラウンド内に存在を現す。フェンス直撃の2点適時打。あと1メートル、いや50センチ上なら、右翼席へ入っている大飛球だった。
代走を送られ一塁側ベンチに戻るとハイタッチの応酬を受け、清原の笑顔が止まらない。復帰後初の打点は、06年9月3日以来2年ぶり。巨人でともにプレーしたヤンキース松井が「清原さんの外角打ちは天下一品」とうなる右方向への独特の打球を、取り戻した瞬間でもあった。
試合後は球団広報を通じ「仙台のファンの皆さんの声援の大きさに、驚きと感謝の気持ちでいっぱいです。そこでまたヒットを打つことができて、応援していただいた皆さんの前でチームが勝利することができ、本当に良かったです」とコメントした。大石監督も「欲を言えば入って欲しかった」と笑顔を見せた。
チームにとっても大きな1勝だった。岩隈降板後に打線が爆発しての大勝。開幕直後の3月26日以来となる貯金1で、2位ソフトバンクにゲーム差なしまで迫った。指揮官はそれでも「(姿勢は)一緒です」と一戦必勝の構えを崩さない。8年連続Bクラスから初のクライマックス・シリーズ進出へ。霧を裂いた清原の打球が、チームの上昇を象徴していた。【今井貴久】



