ロッテのボビー・バレンタイン監督(58)が2日、球団から辞任勧告を受けたと発言し、混乱になった。千葉マリンでの西武戦前、報道陣からワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表監督に対する意欲を問われた際に「日本で何年も監督をやる立場であれば、代表監督をやりたいが、残念ながら、この球団には私を監督から辞職させようとする人もいる。来年どうなるか分からない立場では難しく、ないと思う」と語った。7月19日に千葉市内で瀬戸山球団社長と会食した際のことだという。

 既に重光オーナー代行と瀬戸山社長が続投で方針を一本化し、同監督にも伝えられたことが明らかになっている。だが、バレンタイン監督は「代行は以前にそうおっしゃってくれたが、その後にフロントの人から辞職すべきと言われた」と説明した。バレンタイン監督は06年から4年契約を結んでおり、契約は来年まで残っている。同監督は「私はできるだけ日本に長くいたい。来年までで終わりだとか、今年限りで終わりというならば、ここにいる気になれない」と話した。

 これに対し瀬戸山社長は球団広報を通じて出したコメントで「(会食した際の会話の)詳細は申し上げられませんが、会話の中で監督が発言されたような受け取り方があったとすれば、それは誤解です」と辞任勧告を否定し「来シーズンもバレンタイン監督に指揮を執っていただくことに、何ら変わりはありません」と明言した。