<オリックス1-7西武>◇6日◇京セラドーム

 西武の若手コンビが、7連勝中のオリックスの勢いを止めた。先発の岸孝之投手(23)が7回を4安打無失点で、チームトップ11勝目を挙げた。本塁打王争いのトップを走る中村剛也内野手(25)が36号ソロを放ち、球団では秋山幸二以来の日本人キングへ1歩前進。勢いづいた打線は16安打7得点で岸を援護した。G・G・佐藤ら主力が相次ぐ故障離脱に見舞われる中、選手層の厚さを見せつけて快勝し、優勝マジックを14にした。

 理想の展開だった。2点リードの5回、「おかわり君」中村が6試合ぶりの36号ソロ。「久々に完ぺきでした。たまに当たれば飛びますよ」と、左翼席の3階席に推定140メートル弾。キング争いする34発オリックス・ローズ、32発のカブレラの目の前で特大アーチをかけた。

 ベンチ前でキャッチボールをしたいた岸は、この1発で勝利を確信した。「僕が投げる時に、よく打ってくれるんですよ。僕の中では今年のMVPは中村さんです」と持ち上げた。岸が登板した7試合で中村が放った9発は、すべて勝利(6勝)につながった。いずれもオリックス戦に強く、岸は6戦4勝負けなし。中村は2安打を含む4出塁で、10発目だ。この2人で勢いに乗るオリックスを沈めた。

 岸はプロ最多171球を投げた前回登板から中5日での先発だった。「まだ疲れはとれてなかったけど、今日は絶対に落とせない雰囲気があった」。登板2日前のブルペン投球ができないほど体は重かったが、G・G・佐藤ら主力野手に相次ぐ故障離脱に奮い立った。7回を無失点で後半戦は負けなし5連勝。ルーキーイヤーから2年続けて11勝目を挙げた。

 渡辺監督も「前回の影響?

 全然なかった。最後が1番速かったしね」。現役時代、タフで知られた監督も納得の表情で話した。打線も16安打7得点で岸を援護した。優勝が見える大事な時期に、若手がチームの危機を救った。【柴田猛夫】