<ソフトバンク4-5ロッテ>◇6日◇福岡ヤフードーム

 勝ち越し打を放ったロッテ・オーティズ内野手(31)が、真剣な表情で語った。「この調子で勝ち続けてプレーオフに出たいんだ」。2位オリックスから4位に並ぶロッテ、日本ハムまで4チームが2ゲーム差にひしめく。クライマックスシリーズ(CS)出場をかけた戦いは大混戦。負けられない試合が続く中、ワンプレーが大きく勝負を分ける。

 この日は8回の重盗だった。1死一、二塁で、打席には代打里崎。カウント2-2からランアンドヒットをかけ、里崎は見逃し三振になるも重盗となり二、三塁になった。バレンタイン監督は「併殺を避けるというより、2人を得点圏に置きたかった」。同点の終盤でも果敢に2点を狙った。9回に1点差に詰め寄られただけに、この作戦が大きかった。

 この場面で2点適時打を放ったオーティズは、この日10号ソロを含む3安打3打点と活躍した。7月下旬から約1カ月間、に左股(こ)関節を痛めファーム調整を続けていた。1軍に戻ってからの6試合で24打数12安打6打点、3本塁打と大当たりしている。「いまは自分のスイングができている。この調子で1試合を大切に戦いたい」。オーティズに象徴されるように、ここにきてチームは調子を上げている。

 連勝で借金1とし、5月3日以来となる勝率5割に王手をかけた。バレンタイン監督は「シーズン当初に話していた通り、パ・リーグは最後まで厳しい戦いが続く。今日だけでなく、これからも大変な試合が続くと思って戦っていく」と表情を引き締めた。自らの去就で騒いでいる場合ではない。今日勝てば、やはり5月3日以来となるCS圏内の3位に入る。【飯島智則】