<広島3-5阪神>◇6日◇広島
広島は延長12回、リリーフ6投手を投入する総力戦の末、あと一歩で涙を飲んだ。3位争いからも後退し、再び5位。だが収穫もあった。“赤いハンカチ王子”こと斉藤悠葵が5回1/3を投げ4安打3失点。前回中日戦に続き2試合連続で好投を見せた。前日5日にはルーキー篠田が今季2勝目。2人の若手左腕は、先発陣にとっても大きな光だ。
ベンチに戻ると、ブラウン監督に握手を求められた。汗をぬぐう斉藤の表情から悔しさがにじみ出ていた。6回途中で降板。粘った83球だったが、口をつくのは自責の言葉ばかりだった。「見ていて『危ない』と思われると、代えられるということです」。
初回、いきなりつかまった。先頭赤星に四球。2死二塁から金本に対しては、サインに2度首を振って142キロ直球で勝負-。その球を左前にはじき返され先制され、2回には先頭関本にソロを浴びた。「金本さんにはベストボールを投げたかったんですが、うまく合わされた」。
やられっぱなしで終わるわけにはいかない。3回以降は立ち直った。3回、無死一、二塁から金本を見逃し三振。さらに1死満塁から関本を遊ゴロ併殺。4、5回は6人斬りだった。6回、1死一塁としたところで交代した。「最初は腕がふれていなかった。ダメもとで腕を振ったらいい結果がでた」。前回登板の8月30日中日戦では5回無失点。真価が問われる2度目先発で、試合は作った。「もっと信頼を得られるようにならないと」。最後は決意の言葉で締めくくった。
試合は1-2の5回、栗原が右前へ適時打。敵失にも乗じて逆転した。そして6回、2番手青木勇が適時打を浴び同点。その後は延々と両軍ゼロ行進。10回には同点の場面で永川もつぎ込んだ。だが最後に大島が力尽きた。「よくつないだと思います」と小林投手コーチ。青木高の無安打投球など収穫もたくさんあった。シュルツもこの日、1軍に合流した。
高橋は疲労で登録抹消中。今の先発陣はルイス、大竹、前田健の3本柱が軸だ。それだけに篠田、斉藤にかかる期待は大きい。残りは26試合。総力戦は続いていく。【網
孝広】



