<広島3-5阪神>◇6日◇広島
苦境のときだからこそ、アラフォーの存在感が光った。重苦しいムードが漂う中、阪神金本が突破口を開いた。初回だ。左前に鮮やかに流し打って、先制タイムリー。延長に入ってから、2度のチャンスで敬遠され、バットを振らせてもらえなかった。それでも積極的な走塁で勝利に導いた。12回表2死一、三塁で、二盗に成功。相手捕手に投げる意思がなかったため、盗塁は記録されなかったがプレッシャーをかける大きいプレーだった。「1点と2点では大きな違いだから。こういう時もあるし、楽に勝てる時もある」。
同い年の矢野も勝負強さを発揮した。1点を追う6回に右翼線に落とし、同点タイムリーを放った。「ずっと負けていたし、楽に勝てるとは思っていない。ここまで来たら、結果だから」。五輪に出場し、疲れは当然ある。岡田監督も「精彩がない」と心配していたが、不安を一掃した。12回の激闘をフル出場し、7回以降の継投も懸命のリードでしのぎきった。2人のベテランはシーズン終盤の1試合の重みを誰よりも知る。ヒーローは鳥谷に譲ったが、苦しいチーム状況で必要不可欠な存在だ。【田口真一郎】



