打てず守れず…阪神5度目のM消滅
<広島5-2阪神>◇7日◇広島
首位阪神が広島に2-5と完敗し、「22」が点灯していた優勝マジックナンバーがまた消えた。マジックが消えるのは5度目。先発の金村暁投手(32)が6回途中5失点KOされ、打線も新人王候補の広島先発前田健太投手(20)を打ち崩せなかった。雷雨でヤクルト戦(神宮)が中止となった2位巨人とのゲーム差は4で、巨人に自力優勝の可能性が復活した。
抜け出した先には、また暗闇が待っていた。広島に完敗でマジックは5度目の消滅。明るい光がついたと思えば消える-。阪神には公式戦ラストとなる広島市民球場は、そんな厳しさをかみしめる場所となった。
6日に延長12回の激闘を制し、ようやく連敗を5で止めた。しかし流れは好転しなかった。最大の敗因は散発5安打の貧打線だ。岡田監督は、まるで覚悟していたかのように声を絞り出した。
岡田監督 1つ勝ったぐらいで、ようならん。昨日もしのいでしのいでやったやろ。パッと前が開いていくような勝ちじゃない。ここ7試合、3点が2回であとは0点、1点ばかり。それでは、なかなか勢いはつかんよ。
7試合連続で5回終了時までにリードを奪えない展開で「先行逃げ切り」の勝ちパターンに持ち込めない。鍵はやはり4番金本の前後だ。3番に戻った林は4打数無安打。前日のヒーロー5番鳥谷も1安打。今季、広島前田健に2敗を喫し対戦防御率は1・37と苦手をつくった。
この日は、運にまで見放された。2点を追う6回無死満塁の絶好機で、金本の打球は一、二塁間を破ったかに見えた。だが東出がタイビングキャッチ。二塁転送アウトで1点こそ入ったが、まさかのファインプレーでチャンスを広げられなかった。
貧打は守備にも大きな影響を与えた。1点を追う6回1死満塁。鳥谷がアレックスのゴロを楽々と併殺できるはずが、グラブからボールをこぼした。ベースカバーの平野が捕球し、二塁はアウト。しかし一塁へ悪送球し、このプレーで一気に2点を失った。「トスを焦ってしまった」と鳥谷が反省すれば、平野も「攻めていったけど。何とかカバーしたい気持ちだった」と悔しがった。
岡田監督も「あんなに慌てんでも。流れが悪いからな」と渋い表情だった。前半戦は堅守を誇ったが、夏場から失策が目立つようになった。広島3連戦では計5失策。打てない、守れないと事態は深刻だ。現状打破に、岡田監督は「残りの試合を考えたら、打って点を取って。先発投手から点を取らんと」と打線の奮起を促した。
[2008年9月8日9時1分 紙面から]
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