<広島5-2阪神>◇7日◇広島

 虎キラー襲名だ。広島前田健太投手(20)が阪神戦に先発し、7回5安打2失点で6勝目を挙げた。これで対阪神戦は3戦2勝、防御率1・37と抜群の内容。6月27日以来2カ月半ぶりの本拠地での勝利に、お立ち台で「お久しぶりです!

 めっちゃ気持ちいい」と最高の笑顔を見せた。

 3回、先頭葛城に初安打となる二塁打を浴びても慌てず後続を3人ぎり。特に、先発に6人並んだ左打者への高速スライダーの制球がさえた。6回、失策絡みで無死満塁のピンチを招くが金本、鳥谷をスライダーで料理。バックの好守にも助けられ最少失点で切り抜けた。「(阪神には)いい投球ができているから自信を持って臨んでいる」。新人賞の有力候補の1人。ライバルには巨人坂本、山口、阪神岩田らがいるが、さらに勝ち星を積み上げていけば広島の投手としては97年沢崎以来11年ぶりの受賞も夢ではない。

 この日は広島市民球場に今季最多の2万9867人が詰め掛けた。「市民球場で勝つのが一番うれしい。満員の観衆が自分の力になった」。29歳の誕生日だった女房役の石原にはウイニングボールを手渡した。高卒2年目、弱冠20歳の右腕が、チームを4位浮上に導いた。【網孝広】