<ソフトバンク6-7ロッテ>◇7日◇福岡ヤフードーム
ロッテが敗戦寸前から息を吹き返した。ソフトバンク戦(福岡ヤフードーム)で、4点ビハインドの9回表1死満塁から、代打橋本将捕手(32)に7号満塁弾が飛び出し、同点に追い付いた。さらに延長12回2死から不振に苦しんでいたフリオ・ズレータ内野手(33)が6月17日以来となる6号ソロで勝ち越した。ロッテは5月3日以来の勝率5割に達し、同日以来の3位に浮上した。シーズン終盤にきて、ロッテが乗ってきた。
橋本は狙っていた。4点を追う9回表1死満塁に代打で登場した。「これまで馬原には直球でやられていた。狙うは直球」。球種だけではない。「本塁打?
はい、狙っていました」。2球目にきた151キロの直球を右翼スタンドへ放り込んだ。同点の7号満塁弾。敗戦寸前から一気に流れを引き寄せた。
「イメージ通りの球がきた。狙っていて、その通りにきたら、打ち損じない自信はある。完ぺき。ダルビッシュから打った時より完ぺき」。今季の橋本は満塁で6打数4安打11打点と、強さを発揮している。本塁打も2本目で、7月24日には日本ハム・ダルビッシュから放っている。
好機での強さは気の持ちようにある。「チャンスで打ちたいし、チャンスの方がいいと思っているからね。それに相手がいい投手の方がいい」。重圧と感じる要素を力にしている。この日の代打も「負けそうな場面で相手も(好投手の)馬原だけど、プラス思考で打席に入れた」。
5月3日以来となる勝率5割に戻し、順位も同日以来の3位に浮上した。最大借金12から、一躍クライマックスシリーズ(CS)出場権争いの有力候補に入ってきた。バレンタイン監督は「順位はシーズン終了時まで意味を持たないが、この時期にきていい戦いができているのは喜ばしい」と興奮気味に語った。試合後にはナインを集め「君たちを誇りに思う」と語りかけ、大きな拍手を受けた。残り20試合。今の勢いならばCSまで突っ走っていきそうだ。【飯島智則】



