<横浜5-4中日>◇13日◇横浜

 ウッズが、規格外のパワーでぶっ放した。1点ビハインドの3回1死二、三塁のチャンスで、横浜先発桑原謙が投じた初球の145キロ直球をジャストミート。はじき出された打球はぐんぐん伸びて、横浜スタジアムのバックスクリーン左後方のフェンスを越えて、場外に消えた。場内表示で推定飛距離150メートルと表示された32号3ラン。絶大なインパクトの逆転弾を放って「完ぺき。最高の手応えだったよ」と自画自賛した。

 ウッズは06年8月3日にも同じ横浜スタジアムで150メートル弾を記録している。当時はバックスクリーン右後方のフェンスを越える場外弾だった。今年で39歳だが、2年前の特大弾を再現し、健在ぶりを証明した。

 たゆまぬ努力のたまものだ。遠征試合の午前中は筋力トレーニングが日課。遠征地ごとにいきつけのトレーニングジムを確保している。この日も横浜市内のジムに繰り出し、みっちりと筋肉をパンプアップした。

 先発吉見は6月22日ロッテ戦以来の9勝目を目指して力投した。2回に吉村の先制ソロを浴びたが、それ以外は安定したピッチングを披露。5回まで3安打1失点でまとめて、勝利投手の権利を手にした。