<中日6-11阪神>◇17日◇ナゴヤドーム

 中日打線が2本のアーチで意地を見せた。1発目は谷繁だ。1-9の4回、阪神先発リーソップの144キロを左翼スタンドに運ぶ1号3ラン。「最後まであきらめないでという気持ちと、後につなげようという思いでした」。打率2割2分台に低迷しているが、集中力を研ぎ澄ませた。

 5回には6番小池が4号2ランで続く。3番手阿部の143キロをジャストミート。15日に続くこのカード2発目を、高い弾道で左翼席に突き刺した。「点差は離れているけど何があるかわかんないんで。とにかく後につなげるつもりだった」。横浜高時代のチームメート、レッドソックス松坂が日本人歴代最多の17勝目をマークしたばかりだが「テレビは見ていない」と目前の打席に集中していた。

 19日からの広島との3位争いも、苦しい投手陣を何とか援護していくしかない。