<ヤクルト0-1広島>◇2日◇神宮

 先発大竹寛投手(25)の快投で連敗を3で止めた。中日が横浜に勝ったため、ゲーム差は「2」のまま。広島は残り3試合に全勝しても、中日が2勝すれば追いつかないため厳しい状況に変わりはないが、4日からの横浜3連戦(横浜)に望みをつないだ。

 4試合ぶりの勝利で、再び勝率を5割に戻した。先発大竹が8回無失点で9勝目。140キロ台後半の直球とスライダーを軸に、4安打に抑えこんだ。前日までにチームは3連敗。崖っぷちの登板で最高の結果を出した。

 9月29日、阪神戦に中6日で先発するはずだった。しかし対阪神に今季2戦2敗の相性の悪さから、1度登板を飛ばされる形になった。開幕投手を務めた大竹には屈辱。「悶々としていた」。中9日となったこの日のマウンドで、その思いを晴らす投球をみせた。ブラウン監督も「大竹が救ってくれた。CSへの執念を感じた」と連敗脱出に安堵(あんど)の表情だった。