<楽天1-0ソフトバンク>◇7日◇Kスタ宮城
ひと足先にユニホームを脱ぐライバルの勇退に、楽天野村監督も感傷に浸った。試合前、天気予報が雨と聞くと「涙雨やな。空も泣いとるわ」とボソリ。予報どおりに降り出した雨の中、別れの花束を手渡した。「完ぺきに引退するんじゃなくて、時間があればちょいちょい現場に顔を出してくれよと伝えました」。4時間超、延長12回の試合に「優勝争いみたい。幕切れもよかった」とニッコリ。手に汗にぎる熱戦こそ、王監督に贈りたいものだった。
現役時代は本塁打の日本記録で競い、監督では何度も対戦した。「こっちはテスト生、あっちはエリート。だから本塁打の記録を抜かれた時は、余計に悔しかった」と、ライバル心を思い出した。「1つの時代が終わったという思い。スーパースターはなかなかつくれない。人気商売だから人気者がいなくなるのは、大きな損失だよ」と寂しげに語った。この日は2万人を超える超満員。「やっぱり王監督はすごいな。来年の最終戦、おれの時もこんなに入るかな」。野村流のジョークで、最後の言葉を贈っていた。




