虎最後のG直接対決勝ってM3点灯や
雨のイタズラで、8日の巨人、阪神との大一番は相星決戦となった。阪神は横浜戦の初回、前日のヤクルト戦で死球退場した1番赤星憲広外野手(32)が中前打で出塁し、3番新井貴浩内野手(31)の中前適時打で先制する最高のスタートを切ったが、攻撃終了後から雨が激しくなり無念のノーゲームとなった。中止の決まった直後に雨が上がるおまけも付いた。嫌な流れを断ち切りたい阪神は首位決戦に勝てばマジック3、巨人は勝てばマジック2、引き分けでも同3が点灯する。
早すぎる決断に、岡田監督が舌打ちした。ノーゲームが決まるとしばらくロッカー室に腰を下ろして動かなかった。「もう傘差してないやんか。できたんちゃうか。(判断まで)30分と違うんか。予備日(11日)があったから、早く決めたんやろうな」。理想的に1点を先制し、さあこれからの時点だっただけに、あきらめきれない様子だった。
1回表が終わった6時10分に中断となり、22分後に中止となった。杉永球審は「ずっと降り続く予報だった。30分待っても好転しないとのことで早めに判断した」と説明した。岡田監督は「この雨がええのか悪いのか、それは分からん。やってみんと分からん」と繰り返した。
先制点は雨で幻になったが、赤星と新井にとっては大きな意味を持つ一打だった。6日のヤクルト戦で左手親指付け根に死球を受け、打撲と診断された赤星は、不安をバットで一掃した。初回、吉見からいきなりの中前打。左手の患部はまだ腫れた状態で、練習時には左手に緩衝材をつけてフリー打撃に臨んだほどだったが、気持ちが勝った。「昨日は『終わった』と思ったけど、折れてないんで出られる。特に今日の1打席目は何としても出たかった」と言った。
2試合連続無安打の新井も続いた。1死三塁のチャンスで外角への変化球に手を伸ばし、セカンド藤田の後方へと運ぶ技ありの先制中前適時打。記録にこそ残らないが、12打席ぶりのヒットで息を吹き返した。「明日頑張るだけです。そういう中で戦えることが本当に幸せなことと思って、思い切ってやりたい」。
雨天中止に顔をしかめた岡田監督も「気持ち的に(ヒットが1本)出るのと出ないのとで違うと思うわ。赤星にしても、あないしてバット振れたしな」と、2人の話題には表情を緩めた。いよいよ決戦。巨人を倒せば、3年ぶりのセ界の頂点が見えてくる。
[2008年10月8日8時53分 紙面から]
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