「JFK+A」の自慢のリリーフ陣も打倒巨人に全勢力を注ぐ。ウィリアムスは「どんな場面でも何回からでも何イニングでも行く」と、ブルペンの決死の思いを代弁した。雨で先発を流したGキラー左腕・岩田のスクランブル待機の可能性を首脳陣が言及するなど巨人を“けん制”。1点でもリードを奪えば、常識にとらわれない「必死のパッチ」継投に出る可能性は十分だ。

 140試合、首位を守り続けてきた。血のにじむような汗を流してきたブルペンの苦労を、ここで無にするわけにはいかない。JFKの一角、ウィリアムスは言った。「自分たちの運命はまだ自分たちの手の中にある」。4連勝すれば、阪神が優勝できる。決戦に勝てばいい。この事実を大きな勇気として力一杯、左腕を振る。

 ウィリアムス

 (リリーフの)みんなが思っていることだと思うけど、明日はどんな場面でも、どんな回からでも何イニングでも投げるつもりでいる。ものすごく燃えているんだ。

 ブルペンを預かる中西投手コーチは「アッチ(ソン)も(藤川)球児も登板過多だった。万全の状態で明日に入れる」と力強く言い切った。5日までアッチソンは10連投、藤川も9連投だ。圧倒的なリリーフ力が武器なチームだけに、たとえ1日でも大一番を前にした「休養」には意味がある。

 アッチソン

 (1日休めたことは)プラスだと思う。準備はパーフェクトにできている。2イニングでも行けるよ。

 くしくもこの日、先発を流したのはGキラー岩田だった。ノーゲームとなった横浜戦は11日に組み込まれる。自身初の2ケタ勝利もかかっているだけに、常識的にはそのまま11日にスライド先発が有力だ。

 だが中西投手コーチは「コーチ会議で話し合う」と、8日のリリーフ待機の可能性を否定しなかった。同じ左腕ウィリアムスの巨人の対戦防御率は9・82と分が悪い。巨人の代打攻勢をけん制する意味でも、岩田がブルペン待機するパターンを選択してもおかしくない。

 負ければ限りなく優勝が遠のく一戦だ。投入の順序、イニング数はもちろん、どんな驚きの「カード」を切ってもおかしくない。守護神藤川は「また明日」と短い言葉を決戦への決意とした。厳しい状況下でも1シーズン戦い抜く肉体作りを今季の目標としてきた。『登板過多』と言わせはしない。周囲の雑音を封じるには、ただ勝つことと覚悟を決めている。【片山善弘】