ソフトバンク秋山幸二新監督(46)が、1軍平均43歳という青年内閣の特徴を生かした「合議制」で、最下位チームの再建を図る。新体制で初となる1軍コーチ会議が11日、福岡ヤフードーム内で行われた。約3時間半に及んだ会議では、秋季練習、キャンプの練習メニューについて協議。秋山新監督は選手のレベルアップに向け、投手コーチによる野手指導など、担当部門の垣根を越えた「セクショナリズムの撤廃」を導入する方針を打ち出した。

 秋山新監督が組織の活性化に向け、セクショナリズムの撤廃に着手する。約3時間半に及んだコーチ会議。「活発な意見がいっぱい出た」と秋山新監督は振り返った。1軍首脳陣の平均年齢43歳。12球団一の若さを生かし、担当分野の垣根のない合議制で、青年内閣を運用する。

 秋山監督

 とにかくいいチームをつくろうと。おれは打撃担当だから、とかじゃなく試合の中では打撃と守り、野手と投手は持ちつ持たれつなんだから。投手コーチが打者に「おれならこう攻める」とか指導してもいいじゃない。

 14年間、指揮を執った王最高顧問の監督時代は、そのカリスマ性にコーチ陣が依存する傾向もあった。試合前のコーチ会議では議論がない日もあった。王内閣は「僕はその分野のスペシャリストをそろえた」と王最高顧問が言う人選だったが、秋山新内閣は選手と共に動ける、若い指導者を第1条件にそろえた。「話し合いの中でどんどん、担当以外でも話をして、その選手をいかに高めていくか、活発な意見が出ている」と秋山新監督。選手育成をテーマとした会議は、熱血的なディベートさながらのムードに包まれた。

 秋山新監督は12日に宮崎入りし、フェニックスリーグに参加している2軍首脳陣、選手に、秋山イズムを注入する。「今年の結果を踏まえて、強いホークスをつくり上げることが第一の目的。そのためには選手個々の力を高めることが大事になる」。くしくも、クライマックスシリーズ第1ステージ開幕日にコーチ会議を招集。「僕たちだけでなく、選手たちも悔しいと思うし、その悔しさを練習にぶつけてほしい」。秋山改革が始まった。【中村泰三】