<パCS第1ステージ:オリックス2-7日本ハム>◇第2戦◇12日◇京セラドーム大阪

 独特の緊張感を力に変えるすべを知っていた。日本ハム藤井秀悟投手(31)が7回途中まで3安打1失点。日本シリーズ登板経験が生きた。「それなりの緊張感を持ってマウンドに上がりました。(日本シリーズで)投げていてよかったなと思った。(比較の)対象になるものがあるのは強み」。2年連続日本シリーズに進出中のチームでは“新顔”だが、経験値では負けていなかった。

 エースから受け取ったバトンをしっかりとつないだ。「あれだけ速くて、変化球がすごいので、打者を崩してくれていた」と、前日に完投したダルビッシュに感謝した。序盤は制球に苦しんだチェンジアップもマウンド上で修正し、強打のオリックス打線に的を絞らせなかった。

 流行には敏感でブログも頻繁に更新する。ロッカー室では携帯電話をいじることが多く、チームメートから「携帯ばかりさわらないでください」と冗談交じりに注意を受けたこともある。だが、野球に関しては時代に逆行しても譲れないこだわりがある。足元を支えるスパイクだ。「踏み出したときの感覚がしっくりする」と、人よりも重たいものを好んで、メーカー担当者を困らせる。軽量化が進む現代のスパイクだが、そこだけは絶対に変えることはない。

 次の相手は王者西武。「先発じゃなくてリリーフでも、役に立てるように準備したい」。シーズン3位からの日本シリーズ出場となれば球界初。時代の最先端を突っ走ることができる。【本間翼】