契約問題でこじれている広島マーティー・ブラウン監督(45)の後任候補に山崎立翔2軍監督(50)が挙がっていることが14日、分かった。現在、ブラウン監督側と球団側の代理人同士で交渉中だが、広島は24日からの秋季キャンプ(日南)を同2軍監督を中心に行うことを決めた。交渉決裂となれば、そのまま内部昇格となる見込みだ。

 松田オーナーはこの日、契約問題について「どんなに待っても11月半ば。合意できなければ、早い段階で(監督交代を)決断することもある。こちらの提示条件を変えるつもりはない」と強い口調で言った。

 交渉終了前に次の監督探しに着手することは完全否定しているが、コーチ陣の組閣や17日からの秋季練習、秋季キャンプのメニューや参加選手などはブラウン監督の意見を聞かずに進めることになった。

 山崎2軍監督はフェニックスリーグで宮崎に滞在中。近日中に広島に戻り「代行監督」として1軍スタッフ会議の中心に座る予定だ。広島出身で選手、コーチとして1度も広島のユニホームを脱いだことのない生え抜き。今のチーム事情も熟知している。

 1度は球団側からの続投要請を受諾したブラウン監督に持ち上がった契約問題。監督交代というシナリオが現実味を帯びてきた。