ソフトバンクのドラフト1位指名、巽真悟投手(21=近大)が31日、来年2月の宮崎春季キャンプ「A組スタート」の内定をもらった。巽は東大阪市内の近大で、小川スカウト部長、永山スカウト部長補佐の指名あいさつを受けた。球団からは「今ドラフトNO・1投手」「即戦力で将来性も備えた右腕」と絶大な評価を受けたが、その言葉に偽りはない。キャンプ地の宮崎では秋山新監督が「巽?

 キャンプで見てみたいね。高校生はまだだけど」と言えば、高山投手コーチも「合同自主トレの状態を見た上だけど、当然、上で見たい投手」とそろって来春キャンプの1軍スタートを示唆した。

 まだ仮契約も終えていないが、巽の気持ちはすでにソフトバンクの一員だ。「ソフトバンクは伝統のあるチームで、行けるのは光栄。投手のレベルが高いし、さらにステップアップできたらな、と思います」。指名あいさつの席では、世耕弘昭理事長が、中国で3000年以上前から造り継がれているという、貴重な紹興酒を振る舞い、出席者で乾杯した。「大きなけがをしたことがないし、1年間、頑張れると思う。具体的な数字は考えず、1年目は目の前のことを頑張るだけ頑張っていけば、結果はついてくると思う」。2ケタ勝利以上に難しい、先発ローテーションを1年間、守るという大きな目標を、巽は掲げた。【中村泰三】