日本ハムが来季、北海道移転後6年目で初めて道内地方球場での平日デーゲームを開催することが6日、分かった。8月中旬に旭川スタルヒンで2試合行う計画で、今月中に正式発表する。今季から旭川市との協力関係を強化したこともあり、ファンサービスの一環として新プランに乗り出す。

 札幌ドームに続く「第2の本拠地」として来季から本格的に盛り上げることになった。日本ハムは今年5月、球場を所有する旭川市と連携した業務をスタート。年間約500万円を市へ支払い、同球場の場内広告を一括管理、広告主を集める“代理店”のような権利を保有している。その広告価値を高めるためにも、画期的なプランが必要と判断して踏み切ることになった。

 北海道へ本拠地移転後から毎年、同球場で主催試合を行っていたが、ナイター設備がないため、開催は平日ではなく、集客が見込める週末、祝日などに限られていた。今季は7月15日に巨人が主催で中日戦をデーゲームで開催。2万5000人収容で、1万7289人とまずまずの集客があった。球団関係者は「巨人であれだけ入れば、うちにも可能性はある」と、心強い決断材料になった。

 北海道全域をフランチャイズとし、地域密着が球団理念。さらに北海道へと根を張っていくための、今後へのテストケースとしても貴重な2試合になりそう。5年という節目を終え、ファン開拓への画期的な挑戦に乗り出す。