横浜からFA宣言し、阪神への移籍が決定的な三浦大輔投手(34)が、30日に意思表示することを明かした。26日は神奈川県箱根町で横浜のバッテリー納会が行われ、三浦も参加した。その会合に向かう前、横浜スタジアムで決断の期限を明言した。

 「30日まで、考えを固めて発表します。両球団の話を聞いて、やっと自分の頭の中でどの道へ行くのか考えるところまで来た」。

 25日に横浜とけじめの最終交渉を行った。「納会で結論を話すことはない」とチームメートらと最後に過ごす時間を大切にするため、態度を明らかにしてこなかった。しかし、すべての行事を終え、新天地へと旅立つ決意表明の期日を「30日」と区切った。

 ただ長く、ともに戦ってきた横浜の選手は、複雑な心境を隠さなかった。選手副会長で三浦と9年間苦楽をともにした木塚は「横浜の18は三浦さんしかいません。三浦さんがいなくなったら僕らはどう戦えばいいのですか」。加藤も「僕たちの精神的支柱。やっぱり三浦さんと一緒に優勝を目指したい」と熱く語った。両選手とも「最終的には三浦さん本人が決めることですが…」との前提で訴えたが、本音をぶつけた。

 これには三浦も「ありがたい。ファンの声、同僚の声、自分のこと、総合的に考えて答えを出したい」と感謝。多くの声、思いも受け止め、新たな挑戦へと旅立つ。