今オフに左ひざを手術した阪神金本知憲外野手(40)の連続フルイニング出場記録継続へ、強力“助っ人”が復活することが27日、分かった。金本とアドバイザリー契約を結ぶファイテン社が5000万円をかけた特製車、高圧酸素カプセル搭載車の「ファイテン

 O2カー」だ。07年から導入されていたが、ドーピング規定にかかる可能性が浮上し、使用は控えられていた。しかし、同社によると世界アンチ・ドーピング機構(WADA)と日本の同機構(JADA)から「問題なし」と認定されたという。阪神球団のトレーナーも「JADAのOKが出れば」と話しており、鉄人を強力にサポートする助っ人の復活がほぼ決まった。

 同社はこれまで金本や、阪神では同じアラフォー世代の下柳剛投手(40)らと契約し、サポートしてきた。この日、大院大でスポーツ経済について講義した同社の平田好宏社長(55)は「O2カーは(ドーピングで)セーフだった。また使ってもらえる。アラフォーは(球界の)財産ですから、商品開発にも力が入ります」と語った。

 平田社長は今オフ、金本とはまだ会っていないが、事前に近況情報を入手。「選手は関節を痛めるケースが多い」ことから、軟骨生成に効果があるサプリメントや、器具の開発も同時進行させているという。京都生まれの平田社長は、根っからの虎党で「今年は悔しかった…来年こそ優勝を。金本さんは(再来年には)1500試合もありますし」。ひざ手術を乗り越えて記録に挑む金本、下柳のタフネス投球を、脇ならぬ足元からガッチリ支えたいと意気込んだ。