次代のリーダーはトリだ!

 阪神赤星憲広外野手(32)が27日、次期選手会長に鳥谷敬内野手(27)を指名した。この日、神戸市内で選手会納会が行われた。阪神選手会は、選手会長の赤星、副会長の藤川球児投手(28)役員の安藤優也投手(30)と鳥谷の留任を決定した。4年連続選手会長を努める赤星は、来年オフに鳥谷に会長職を譲る方針を示し、来季は自分の仕事に同行させて“リーダー術”を伝授する考えを示した。

 赤星が、リーダーの心得を鳥谷に教え込む。この日、阪神選手会の役員人事について「僕が続投するので、そのままです。特別に変える理由がありませんから」と全員の留任を発表した。その上で役員の鳥谷について「今年のような補佐的なものではなくなる。役割的には副会長に近いものになるでしょう」と話した。役職の名称は変わらないが、実質的に仕事の量を増やす考えを示した。

 会長直々のマンツーマン指導を施す。労組日本プロ野球選手会の会議については、公式の行事のために副会長の藤川と2人で出席する。しかしそれ以外は常に鳥谷を同行させて、会長の仕事を実体験させながら教える。「今(の鳥谷)はやることを知らないだろうから。僕がやること、やることについてきなさいというつもり」。自身は今岡選手会長の下で2年間、副会長を務めてから会長に就任した。「僕は副会長をやっていたから、スッと入れた部分がある」と自身の経験を踏まえた上での決断となった。

 後継者の育成が目的だ。赤星は、阪神としては異例の選手会長4年目に突入するが「次は鳥谷にやらせるような形にもっていく」と明言して、次期会長に指名した。真弓監督も前日26日に鳥谷について「内野全体を引っ張っている雰囲気も大事。他の野手に頻繁に声をかけてもらう」とチームリーダーとしての存在感を求めたばかりだ。その指揮官の希望に呼応するように、赤星はグラウンド外の仕事を鳥谷に任せていくことで意識改革を促す考えだ。

 「僕は選手会長になる前はどちらかというと無口なタイプだったと思う。ただそういう仕事をやると変わらざるをえない。鳥谷にも変化が出てくると思いますよ」と赤星。選手会長は、次代を担うニューリーダーとして、鳥谷に期待していた。【益田一弘】