阪神真弓明信監督(55)が「エース級補強」を求めた。3日、大阪市内でテレビ番組に出演。三浦の横浜残留を受けて、次の補強戦略について「(三浦は)日本一、リーグ優勝を盤石にするための補強だったと思う。(その)趣旨に向かないというか、誰でも彼でも(とれば)いいわけじゃない」と話した。三浦級の投手でなければ補強を積極的に希望せずに、現場の責任者として若手の育成に力を注いでいく考えを示した。

 阪神は今季82勝59敗3分けの貯金23で2位だった。指揮官は「そんなに補強しないといけないというわけじゃない」と現有戦力を評価している。三浦は、あくまで日本一奪回の確率を上げるための選択肢という位置付け。今後のトレードに関しては「相手次第でしょう」と話した。阪神がトレードで獲得を狙うロッテ清水直のように、チームを劇的に変える力がある選手以外は、無理に求めない構え。「三浦君のような選手はチームにとって必要。ただこの時期でとれないことは重々わかっている、その場合は若手を育てていくということ」と軸はぶらさない。