「虎の若大将」が誕生した。4日、大阪市内で労組日本プロ野球選手会の総会が開かれ、阪神新井貴浩内野手(31)が第7代会長に就任した。05年オフから3年間務めたヤクルト宮本慎也会長(35)の後任として推薦を受け、この日の総会で決定。31歳と309日での会長就任は、第2代原辰徳会長(現巨人監督)の31歳と5日に次いで2番目の若さとなった。球界はFAなどの諸問題であふれかえっているが、虎の大砲が「対話路線」で改革を目指す。
やる気がみなぎっていた。近年、古田、宮本とヤクルト勢が務めてきた労組選手会長の座。バトンを受け取った新井は、慎重に言葉を選びながら、緊張気味に所信を表明した。
新井
宮本さんから大役を引き継ぐことになりました。宮本さんが残されてきた実績、対話路線をしっかり引き継ぎたい。よろしくお願いします。
FA移籍した選手では初となる労組選手会長就任。歴代会長の中でも、2代目原会長に次ぐ若さでの就任ということもあり、選手会にとっては“追い風”となりそうだ。「ベテラン、同世代、若い人の意見を聞きながら、しっかり引っ張っていきたい。選手全員で意思の疎通をとって、みんなで問題に取り組む」。兄貴分的な存在として、球界をけん引する覚悟を決めた。
ただ、やるべきことは山積みされている。FA短縮問題は今年6月にひとまず決着したが、権利取得まで国内移籍と海外移籍に差があるなど不完全のまま。また、この日の総会でも話題に挙がった「田沢問題」にも今後は取り組んでいかなければならず“本職”以外にも気を配らなければならない。
「責任の一番大きなポジションですからね。しっかり勉強して(球界を)引っ張って行きたい。これから先、未来のことを考えてね。子どもたちにプロ野球の世界はいいなと思えるものを作っていきたい」。虎の大砲が球界のニューリーダとなるべく、新たな一歩を踏み出した。【石田泰隆】




