教えにいって教えられちゃった。阪神岩田稔投手(25)が20日、千葉市内でNPBなどが行う高校生対象のシンポジウム「夢の向こうに」に坂、横浜野口、ロッテ渡辺俊、福浦、早川と参加。岩田は高校球児に技術を教える立場にもかかわらず、初対面の渡辺俊が高校生を指導する内容に、いつしか目を輝かせて、聞き入ってしまった。

 岩田を引きつけた渡辺俊の言葉は「できるだけ遅く、動きだしから5秒かけてゆっくりボールを投げて」。渡辺俊によるとスローモーションで動くことで腕の軌道やリリースポイントが確認できるという。「新しいことを聞いた。どんどん試したい。リリースポイントを安定させたいので」。パネリストが壇上でうなずきながらメモをとる、珍しいシーンが展開された。

 [2008年12月21日11時51分

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