巨人が実行委でビデオ判定導入を提案
巨人がビデオ判定導入を来年1月19日の実行委員会で提案することが27日、分かった。本塁打をめぐるビデオ判定について、清武英利球団代表(58)が「実行委員会で提案します。メジャーが導入したからというのではない。今までも話はあったけど、今回は再考するいい機会だと思う」と明かした。米大リーグは今年8月下旬からビデオ判定を導入し好評で来季の実施も決めている。
疑惑の判定が引き金となった。5月7日の阪神戦(東京ドーム)の7回1死一、二塁。巨人が2点を追う場面でラミレスが左翼に放った打球が、スタンド最前列にいた阪神ファンの手ではたき落とされた。判定は二塁打となったが、スローの映像で見る限り、手に当たらなければスタンドに入っていた。
こんな微妙なシーンはこれまでもあったかもしれない。だが今回は、それがタイトル争いに影響を及ぼした。ラミレスは45本塁打をマークしたが、キングの横浜村田にあと1本届かなかった。はたき落とされた幻の1本が本塁打と認定されていれば、タイトルを手にしていた。これがタイトルではなく、リーグ優勝の行方を左右するようなことになっていたとしたら、個人の問題ではなくなる。
今後へ改善の必要性を感じさせた判定だった。これまで、球場内でリプレー映像を流したりすることを審判側が拒んでいるという話もあった。地方を含めた全球場に判定機材を設置することも難しく、導入を見送る原因ともされてきた。だが今年8月下旬からメジャーリーグで導入された本塁打のビデオ判定がうまく機能していることも、後押しになる。
労組プロ野球選手会副会長を務める高橋由は「球場によって、できるところとできないところがあっても選手は文句を言わないと思う。審判の負担の軽減にもつながるのではないか」と歓迎した。真剣勝負を盛り上げるためにも、正確で迅速なジャッジを手助けするビデオ判定の導入は、プロ野球の発展につながるはず。来年1月の実行委員会で巨人が賛同を求めるが、その行方が注目される。
[2008年12月28日8時39分 紙面から]
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