ロッテがフィリーズを退団した井口資仁内野手(34)にミスターロッテの象徴である背番号「6」を用意することが分かった。瀬戸山球団社長は8日、那覇空港で「井口本人には(7日の)交渉で空番号を伝えているので、本人がその中から選べばいい」と話し、石川副球団代表も「本人の希望に添う形になるが、6は候補になる。井口にとっては高校時代以来になるだろう」と話した。

 ロッテの背番号6といえば落合(中日監督)初芝ら右の強打者が背負っていた栄光の番号。7日の初交渉で3年総額5億4000万円プラス引退後の「監督手形」も提示し、ミスターロッテ級の活躍を期待する球団の意気込みの表れだった。

 さらに米国の永住権を持つ井口ならではの待遇も認めた。永住権を持ち続けるために年に1回は渡米しなければいけない事情を井口から聞かされ、オフの期間は米国に滞在することを了承した。瀬戸山社長は「井口はオフのファンサービスを気にしていたが、永住権とお嬢さんに英語教育を受けさせたい意向があるということなので、それについては問題ないと話した」。

 最大級の誠意を示された井口は、国内ではロッテが最有力という状況だ。今後は興味を示しているメジャー2球団の具体的な条件提示を待つことになる。瀬戸山社長は「あとは井口が決めること。20日くらいまでには決めてほしいと話した」と、獲得に自信を深めていた。

 [2009年1月9日8時50分

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