林VS桜井、24時間バトル態勢だ。阪神真弓明信監督(55)が12日、右翼の定位置を争う林威助(29)と桜井広大(25)両外野手を2月キャンプで同組で競わせる方針を打ち出した。全体練習の間は同じメニューを課し、ライバル心を刺激する狙いだ。指揮官と林、桜井はこの日、尼崎市内の朝日オートセンターで行われたチャリティーオークションに参加。阪神キャンプで毎年勃発(ぼっぱつ)する“バトル”。今年は「林桜戦争」が設定された。

 すぐ隣のライバルに勝て!

 真弓監督はレギュラーの確定していない右翼争いに、接近戦を命じた。新外国人ケビン・メンチ(31=ブルージェイズ)とともにレギュラー有力候補の林と桜井を、キャンプで同じ組に並べるプラン。走攻守、いやダッシュの1歩1歩まで優劣を比べられる過酷な24時間バトルだ。

 「キャンプメニューはこれからコーチ陣で話し合うけど、一緒にやってくれたら比べやすい。選手にとっても競い合う方がいいんじゃないかなとは思うね」

 この日参加したチャリティーオークションというグラウンド外のイベントには、林と桜井の2人がいた。出来過ぎのラインアップに「広報が人選したんじゃないのかな。これからお互いにどうしても意識するだろうね」と2月のバトル開戦に思いをはせた。

 林が3月にはWBC台湾代表として離脱するものの、2月の間は1軍キャンプで肩を並べる。いっそ争うのなら、同じ組で同じメニューを行わせる直接対決の構図。ジャッジする首脳陣に分かりやすく、選手には少しも手の抜けないシビアな同じ土俵を用意する。

 「相手のことをあまり見ていてもしょうがないのだけどね。判断するのは総合的なこと。打つだけでなく、試合に勝つために必要な選手を使いたい。2人には今のところ、右翼のポジションを取れという形です」

 4・3、開幕戦の先発右翼というゴールは1つだが、2月11日の日本ハム戦(宜野座)から始まる前哨戦には「左翼や他のポジションでも出られるチャンスはある」と積極的に実戦に起用する。すでにメンチにも出場指令を出しており、キャンプ中の実戦で外野に林、桜井、メンチが出そろう可能性も十分だ。

 今キャンプの最大の見どころで、真弓阪神の命運も握る09年右翼戦争。主役の2人は、お互いの息づかいまで聞こえる距離でしのぎ合う。【町田達彦】

 [2009年1月13日12時1分

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