巨人の勢いが止まらない。引き分けを挟んで今季最長タイの6連勝を収めた。0・5ゲーム差だった阪神がこの日、ソフトバンクに敗れたため、今季初の単独首位浮上となった。

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巨人の橋上秀樹監督代行(60)の師は野村克也氏だ。選手時代にヤクルト、コーチ時代には楽天で教えを仰いだが、「野村さんの考えを思い起こせば思い起こすほど、時代は変わったなと思わざるを得ない」と痛感している。戦術、戦略はもちろんだが、特に差を感じるのは「選手との付き合い方や指導方針」だという。

転機は11年、そして20年からも所属したオイシックスだった。独立リーグでプロ球団よりも若い世代と向き合った。「まずは野球の厳しさより、野球の楽しさを教えてあげるように」と目線を下げた。立たせて説教するなどはもっての外。話しかける機会を増やし、叱るより褒めた。野村イズムから変化を受け入れた。

いま、初めてプロ球団の指揮官を務める日々でも、時代に沿おうと模索する。失敗を恐れる選手には「失敗しても良い」と声をかけ、「もともと持っている思い切りを出しやすくする」と背中を押す。チームは今季、阿部前監督のもと「新しいジャイアンツを作る」と掲げ、若手を積極起用してきた。その流れを踏襲しながら、導いている。

その姿勢ゆえだろう。選手から話しかけられる機会も多い。この日リーグ最多17個目の盗塁を決めた23歳の浦田は「選手との距離は近い方だと思う。すごくやりやすい。思い切りできる」と躍動する。

チームの窮地に采配を振る毎日。「自分はカリスマ性はないですから。イジられてますよ」。そう話す顔は、穏やかで、うれしそうだった。【阿部健吾】

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