怪物がキャンプ地に“バイブル”を持ち込む。2年目のキャンプインが目前に迫った日本ハム中田翔内野手(19)が29日、沖縄・名護の宿舎に元オリックス清原和博氏(41)の足跡をつづった「番長伝説」(講談社)を持参する考えを明かした。公私ともに師と仰ぐ清原氏の言葉、事象に目を通し、練習後の部屋でも開幕へ向けた準備を進めるつもりだ。

 おもちゃを与えられた子供のように、中田の目が光り輝いた。この日、千葉・鎌ケ谷に取材に訪れた写真週刊誌「FRIDAY」の記者から手渡されたのは、元オリックス清原氏の足跡を同編集部が記した「番長伝説」。「うほっ、これほしかったんですよね」と白い歯をみせると、「(キャンプに)持って行きますよ。清原さんは、野球でもそれ以外でもかっこいい、あこがれの人です」と興奮を隠しきれなかった。

 同書には清原氏のプロ入りからFAでの巨人移籍、オリックスでの最終章まで、24年間の足跡がつづられている。中田は早速、ウエート場へ移動する足を止めて約10分間“立ち読み”するなど、同書の魅力に引き込まれていった。

 故障に苦しんでいた昨季はメールで励ましの言葉をもらうなど、清原氏は中田にとって師匠のような存在。清原氏も、梨田監督にあてた手紙に「僕の後継者は中田翔です」と記すなど、番長魂を引き継ぐ者として中田を指名した。

 特別コーチプランが浮上するなど、いまや自他共に認める師弟コンビ。基本的に本を読むことは少なく、最後に読書をしたのもプロ入り直前に「小説の『恋空』(美嘉著)を読んだくらい」と話すが、この本はいわば教科書のようなもの。「僕は恵まれています。いろんな人たちから野球を教えてもらって。頑張らなあかん」と気を引き締め直した。

 早出特守や居残り練習など、ハードな内容が予想される2年目のキャンプ。開幕1軍へ向けてグラウンド内での厳しい“実技講習”はもちろんのこと、部屋では同書で“自習”にいそしむ。【本間翼】

 [2009年1月30日9時41分

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