落合監督完走、オレ流ノック4500振
中日落合博満監督(55)が27日「オレ流ノック皆勤」で沖縄キャンプを打ち上げた。わずか3日の休日と雨天だった1日を除いて全日、ノックバットを振った。その数は約4500スイング。守り勝つ野球への回帰を掲げる指揮官は過去最高のノック数を打った。例年通り、手締めも、総括もなしで28日からのオープン戦へ突入。守備陣を鍛え上げるオレ流ノックは4月3日の開幕まで続きそうだ。
落合監督はやはりノックバットを持ってサブグラウンドにやってきた。荒木、森野、岩崎達、和田、ブランコ、小池に向けて速射砲ノックを見舞った。今キャンプ、北谷球場で毎日見られたオレ流ノック。最終日も欠かすことはなかった。
昨年は封印したオレ流ノックを今年は初日から解禁した。それからは休むことなくバットを振り続けた。3日間の休日、雨天でサブグラウンドが使用できなかった1日を除いて23日間、毎日打った。この時期の沖縄としては珍しい好天に恵まれたため、その数は約4500スイングにも及んだ。運動量は間違いなく就任6年目で最高だった。
徹底したノックの裏にはチーム改造プランがある。理想のメンバーによる重量打線を組んだ昨季は3位に終わった。主砲ウッズ、中村紀が抜けた今季は就任初年度で優勝した04年のような「守り勝つ野球」への回帰をテーマに掲げた。
5年前は自らのノックで荒木、井端を球界屈指の二遊間に鍛え上げて優勝。そして今キャンプも初日に「今年はバットを振らざるを得ないでしょう。ターゲットは決まっている。荒木、井端、森野。この3人にはもうひと回り大きな選手になってもらわないといけない」と宣言した。結果的に一塁にブランコと和田、複数ポジションを守らせる小池、岩崎達を加えて04年を上回るノック数で守備の再強化をはかった。
午後3時30分過ぎ、約1時間に及ぶ今キャンプ最後のノックが終わった。最大の注目だった荒木、井端の二遊間コンバートは井端が目の異常で離脱したため保留中。現在は「イバ・アラ」ならぬ遊撃荒木、二塁岩崎達の「イワ・アラ」が選択肢だ。ただ、そんな状況にも指揮官の自信は揺るぎなかった。「まだ1カ月もあるんだぞ。心配するな。何をあわてているんだ。これからだれがケガして、だれが戻ってくるかわからない。時間は十分にあるよ」。例年通り、手締めも総括もなし。そこには戦いはこれからという意味合いが込められている。当然、ノックバットを置くつもりもないだろう。ペナントレースが開幕する4月3日まで、理想の守りを追求していく。【鈴木忠平】
[2009年2月28日11時32分 紙面から]
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