<日本ハム7-8オリックス>◇14日◇札幌ドーム
日本ハム多田野数人投手(28)がボークに泣いた。4回、アウトにしたはずの三塁走者が悠然と本塁を駆け抜けていった。その横で判定に不服そうな表情を見せるも、つかみかけていたゲームの流れは、この瞬間にオリックスに傾いてしまった。「しようとしてしてるわけじゃないんですけど。モニターも見たんですけど…。ここまでくると分からない」と痛恨のボークに肩を落とした。
3点差を追いついた直後の4回だった。犠飛で1点は失ったものの、一死一、三塁で打者大引の場面。初球のスクイズを素早く処理した多田野は鶴岡へグラブトス。三本間に挟んだ三走・後藤に鶴岡がタッチし、2死となった…かに思われた。しかし投球時、三塁塁審からはすでにボークが宣告されていた。増えたはずのアウトカウントは消え、さらに1点を失った状態で、時計の針は戻された。
昨年も7つあったボークと同様、理由は投球動作の静止がなかったこと。ベンチを飛び出して確認に向かった梨田監督も「僕自身もボークだと思った」。グラブを大げさに胸の前で一時停止させるなど工夫は重ねてきたが、大事な場面で取られた。“常習者”として審判団から厳しく見られている面があるだけに、細心の注意が必要だった。「直していかないといけない。違った取り組みをしないと」。結局4回5失点で降板。打線が1点差まで追い上げただけに、悔やまれる失点となった。
4連勝でつくった貯金は、連敗で再び借金1に逆戻りした。本拠地札幌ドームでは、開幕から4連敗。スタンドの大声援は、また1つ増えた黒星とともに大きなため息へと変わった。【本間翼】
[2009年4月15日10時28分
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