<ロッテ11-7楽天>◇16日◇千葉マリン
ロッテ井口資仁内野手(34)が延長10回、サヨナラ満塁本塁打を放った。井口はダイエー(現ソフトバンク)時代の99年にも劇的な1発を放っており、2度目のサヨナラ満塁弾はパ・リーグ初で、06年清原以来史上5人目。イチロー外野手の日米通算3085安打に「あっぱれですね。すごいです」と敬意を表した男が、元メジャーリーガーの意地で自らも「あっぱれ」の1発を放った。
千葉マリンの夜空に舞った打球を、かたずをのんで見守った。7-7の延長10回。1死満塁から4番井口が甘く入ったスライダーを振り抜き、左翼席中段まで運んだ。
井口
外野フライでもいい場面だったので、追い込まれてからコンパクトに振った。今季一番の打撃でした。
ここ一番での勝負強さを発揮して、元メジャーリーガーの格の違いを見せつけた。試合前、イチローの記録達成をテレビで見届けた。満塁本塁打で決めたことに「イチローさんらしいです。明らかに狙ってましたもんね。あっぱれ!」と話していたが、同じ日に井口も満塁弾で勝負を決めた。「偶然同じ日でびっくりですね。記事が小さくなっちゃうよ」と、珍しく冗談を口にするほどテンションが上がった。
メジャー在籍4年間で打順は主に2番だった。足も生かせる中距離打者として持ち味を発揮した。だがロッテ入り後はオープン戦から4番で起用され、戸惑いを隠せなかった。「ホームランを期待されてもね。自分はそういうバッターじゃない」と話したこともあった。だがバレンタイン監督の日替わり打線や「つなぎの4番」という采配を理解し、開き直った。
開幕から11試合で打率4割5厘はリーグ3位、打点はチームトップの12をマーク。「4番」の風格が漂ってきた。バレンタイン監督も「最高の打者が最高の場面で、これ以上ない仕事をしてくれた」。6連敗後の2連勝にチーム上昇の兆しも見えてきた。井口はダイエー時代にリーグ優勝3度、ホワイトソックスではワールドシリーズ制覇を経験している優勝請負人。本拠地初のお立ち台で「波に乗ったら止められないチームですから、優勝に向かって頑張ります」と、ファンに高らかに約束した。【鳥谷越直子】
[2009年4月17日8時18分
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