<西武3-6楽天>◇6日◇西武ドーム
監督通算勝率5割復帰にリーチだ ! 楽天野村克也監督(73)が、今季18勝目(10敗)を挙げ、監督通算成績を1506勝1507敗75分けとし、昨年7月11日以来となる勝率5割復帰まであと1勝にこぎ着けた。この日は西武に先制点を許すも、好調の打線が5回に集中打を見せ、一気に楽天ペース。逃げ切り勝ちで貯金も球団最多更新の「8」まで積み上げた。9連戦も7勝2敗の好成績で終え「上々、トリプル上だ」とご機嫌。楽天列車がゴールデンウイークを軽快に駆け抜けた。
通算1506個目の白星は、どっしり腰を据えて見守った。相手をかく乱する「弱者の兵法」を使う必要もない。「打線が奮起してくれているからね。手薄な投手陣をカバーできている。それが1番の勝因でしょう」。打線は5回に3安打で一挙4点を稼ぎ出し、大量点に守られた投手陣も踏ん張った。昨年の王者相手に2勝1敗と堂々の勝ち越し。試合後は余裕の笑みすら浮かべていた。
先制点を許してもびくともしない。2回1死三塁から高須の浅い中飛で、三塁走者の中村紀はタッチアップ。見事なスライディングで間一髪ながらブロックのすき間に手を滑らせ同点とした。5回にも14試合連続安打の草野が2点中前適時打で勝ち越せば、2死後に中村紀が左翼線を破りさらに2点追加。選手たちが各自の仕事を着実に果たした。中村紀は「勝つことで1人1人が成長している。だから勝つことが1番大事。これからも地道に仕事をしていきたい」と振り返った。球団史上最速ペースで積み上げる白星が若いチームを日々成長させている。
投打の信頼感も築かれ始めている。初回に先制点を許したバッテリーも慌てなかった。嶋は「ベンチで長谷部に『5回3失点でいい。打線が点を取ってくれるから』と話しました」と明かした。試合さえつくれば、打線がなんとかしてくれる。安心感を持って投げるからこそ、追加点を与えなかった。「0点、0点だときゅうきゅうになっちゃいますからね」。勝つチーム特有の好循環が、チーム内に巻き起こっている。
過酷な9連戦も終わってみれば7勝2敗。貯金も球団最多を更新する「8」にまで伸ばし、がっちり首位をキープした。監督通算1500勝を達成した歴代監督5人で負け越しているのは野村監督だけ。だがその通算勝率も5割復帰にあと1勝だ。「マジック1か。まあ(シーズンが)終わってからやな」と言いつつ、満足そうな表情を見せた。「星勘定は勝手にやってくれる?
1つ1つの積み重ねでいいよ」。笑顔は見せても油断はしていない。【小松正明】
[2009年5月7日8時43分
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