<西武11-6ロッテ>◇1日◇西武ドーム
西武が打ち合いを制して連敗を3で止めた。一時は4点あったリードを吐き出す展開。接戦をことごとく落としてきただけに、悪夢の再現かと思われたが、15安打11得点でロッテに打ち勝った。西武ドームでは18日ぶりの勝利に、渡辺監督は「ようやく勝てたねえ」。重苦しかったロッカー室に戻る長い階段を、久しぶりの笑顔で駆け上がった。
勝利への執念を見せた。6回、先発岸が今江に逆転3ランを浴びて5-6。投手の不調が続くなら、打線がカバーする番だ。その裏にすかさず反撃し、佐藤の右翼線適時三塁打で同点。銀仁朗の中犠飛で勝ち越した。投手のリードに悩む日々が続く銀仁朗は「苦しい時もありますが、細川さんがいない分も頑張らないといけない」と、お立ち台で率直な心境を明かした。
延長戦を落とした悔しさを忘れてはいない。前日ロッテ戦の11回、サブローに勝ち越し3ランを打たれた後、守備についていた数選手がグラウンドにへたり込んだ。平尾がその選手を呼んで注意した。「まだ勝負は終わってない。投手も打たれようとして打たれているわけじゃない。ああいう姿は絶対に見せちゃいけない」。負けるべくして、負けたことを諭した。
若手主体で日本一に駆け上がったが、まだ完成されたチームではない。苦しい時こそ、引き締めるベテランがいるのは心強い。久々のビッグイニングとなった2回の4得点は、先頭の江藤が全力疾走でもぎ取った三塁内野安打から始まった。チーム最年長の必死な姿は、若手にも伝わった。原点回帰の王者が、巻き返しを図る。【柴田猛夫】
[2009年7月2日8時48分
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