<阪神4-1ヤクルト>◇5日◇甲子園

 阪神真弓監督の采配が的中した。1番に起用したアーロム・バルディリス内野手(26)が初回、先頭打者弾をかっ飛ばした。カウント1-2からの4球目。ヤクルト石川の136キロの直球を豪快に左中間に運んだ。「本当にいい気持ちだった。1番に起用されエキサイトした。今日、こんなことが起きるとは全然考えてなかった」と一気に話した。

 首痛で離脱した赤星の代役で、本人も驚きの起用だった。6月18日に出場選手登録を抹消され2軍暮らし。ウエスタン・リーグ中日戦のため名古屋にいたが、この日急きょ関西に移動した。「球場に着いて、コーチにあいさつしたら(先発で)『いくぞ』って言われた」。しかも昨年5月24日ソフトバンク戦以来の1番、本来は内野手だが人生初となる右翼守備での先発だった。2軍では打率3割7分1厘の首位打者も、1軍で今季無安打。そんな男が最高の1発を放った。

 今季69試合目でチーム初の先頭打者弾。真弓監督は「今シーズンは(先頭弾が)ないなという感じで見ていた」と話した。自身は現役時代に通算先頭打者ホームラン41本(表24、裏17)を誇る。福本豊(元阪急)に次いで史上2位の記録を持つ真弓監督が、大胆なタクトで勝利を引き寄せた。「上に4チームいるので負けていられない。食い込んでいきたい」としっかり先を見据えた。【益田一弘】

 [2009年7月6日8時29分

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