<日本ハム2-3ソフトバンク>◇5日◇函館
日本ハムが首位の座からついに陥落した。5日のソフトバンク戦で2-3で敗れ、函館での首位決戦2連敗を喫した。両リーグトップの打率を誇る自慢の打線が空回りした。相手の失策も絡んで無死の走者が4度ありながら、次の塁へと進めることができず、拙攻の連続で得点機を逃した。今季28敗のうち1点差負けが15試合。接戦をものにできず、苦しんでいる。
戊辰戦争最期の地・函館で、日本ハムが5月10日から守ってきた首位の牙城はもろくも崩れ落ちた。今季早くも15度目の1点差負け。ホームはもちろんのこと、この日は二塁ベースが遠かった。まったく歯が立たない完敗ではない。9イニングで、走者を出したのは6度。そのうち無死の走者が4度もあった。だが犠打のサインは1度もなし。送りバントとは別の形で二塁進塁を狙ったが、思うようには運ばなかった。
特に1点差に迫った7回、無死から小谷野が中前打で出塁したが、続く二岡は三塁ゴロ。走者が一塁ベースにくぎ付けになったまま、アウトカウントだけが増えていった。結果的に“ギャンブル”に失敗したことで、選手にも「焦り」の気持ちが生じた。直後に梨田監督は二岡に代えて代走村田、代打坪井を起用した。勝負をかけた場面。しかし、俊足の村田は、けん制死。追い上げムードに水を差した。
送りバントではなく強攻にこだわったのは、球場の特徴と打順の巡り合わせだった。函館オーシャンは右翼方向への風が特徴的な球場だ。4日もソフトバンク松中が風に乗せ本塁打を放っている。梨田監督は、右方向へ大きな打球を飛ばせる二岡を、右投手が相手先発であるにもかかわらずスタメン起用した。
梨田監督は「できればつなげてほしかったけどね。(小谷野)栄一が打っても、二岡の次は大野だから」と振り返る。8番大野の打率は2割1分3厘。4番の高橋でも犠打がある「つなぎの打線」が特徴の日本ハムだが、大野の前に組み込まれたこの日の「7番二岡」には、送りバントという選択肢はなかった。
首位を譲ったソフトバンクとはまだ16試合も残している。梨田監督は「(2位転落は)そりゃあ痛いけどしょうがない。これからいい戦いをしていかないと。対策を立てて、また頑張ります」と次戦を見据えていた。【本間翼】
[2009年7月6日10時11分
紙面から]ソーシャルブックマーク




