<日本ハム2-3ソフトバンク>◇5日◇函館

 ソフトバンクの守護神・馬原孝浩投手(27)が、球団最多セーブ(S)記録更新へカウントダウンを始めた。1点リードの9回表、2死走者なし。日本ハムのスレッジを低めに沈むフォークで空振り三振に仕留めた瞬間、右手でガッツポーズをつくった。先頭の3番稲葉を直球で左飛に打ち取り、4番高橋はフォークで空振り三振。1点差リードの登板に限れば2試合連続で救援に失敗していた。迎えたこの日の大一番。重圧がかかる中で今季14セーブ目を挙げた。背番号「14」が力強くよみがえった。

 馬原

 フォームがカチッとしてきている。フォークもよかった。これを続けていきたい。

 いよいよ球団最多Sの更新が見えてきた。99~02年に活躍したペドラザの117Sに「M3」と迫る、通算114S目。「記録はまったく気にしていません」と語るが、自らのSがチームの白星に結びつくことは誰よりも自覚している。「何とか首位をキープしていきたい。DJ(ホールトン)に勝ちがついてよかった」と安堵(あんど)の笑みを浮かべた。

 最悪の状態は脱しつつある。馬原は交流戦期間に4度のリリーフ失敗を経験。だが、この日のパーフェクト投球に、高山コーチは言った。「馬原らしいボールだった。躍動感のあるボールが戻ってきた。体を大きく使えるようになった」。

 6月下旬、交流戦終了直後の練習で珍しくブルペン入りするなど、投球フォームの修正に取り組んできた。気持ちの切り替えが最も重要なポジションだけに、馬原は過去を振り返らないことを身上とするが、頭の中で何度も「いいときのフォームをイメージして、思い出してやってきた。(腕が)横振りになっていた」と言う。苦しんだ守護神の復活を印象づける投球に、秋山監督が「馬原が(最後を)ピシッと3人でね。クリーンアップをね。よかったねえ」と表情を崩すのも無理はなかった。

 チームの区切り白星へのカウントダウンもスタートした。ホークス通算4500勝へ、あと5勝。馬原の快投が、チームの勢いを後押しする。

 [2009年7月6日12時14分

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