<オリックス2-15ソフトバンク>◇9日◇京セラドーム大阪

 ソフトバンクのジャスティン・ジャマーノ投手(26)が、またも球団史に名を刻んだ。打線の援護に守られ、自己最長の8回を投げて8安打2失点。外国人投手の球団新記録となる先発でのデビュー4連勝を飾った。「ベリーグッド。序盤に点を取ってもらえたので、ボールを低めに集めて投げようと思った」。ヒーローインタビューでは、ほおを緩めることもなく静かに振り返った。

 投球もクールだった。6点の援護をもらった直後の初回2死からフェルナンデスにソロ本塁打を許し、続くカブレラに左前打、北川には四球を与えた。だが、まゆ1つ動かさない。「本塁打も気にならなかったよ」。大村を2球で遊直に封じて難を逃れた。

 まるで猛牛を仕留めるマタドール(闘牛士)だ。「オリックス打線は積極的に振ってくるので、ムダな球を投げないようにした」。8回109球で奪った24のアウトのうち、三振はわずか2。打ち気にはやる相手を利用して、小刻みに揺れるツーシームでゴロの山を築いた。高山投手コーチが「もう1回も投げようと思えば簡単に投げられた」と評したように余力は十分で、完投も十分に可能だった。秋山監督も「球数が少ない。(リリーフ陣が)本当に助かるよ」と賛辞を贈った。

 集中力の高さが快進撃を生んでいる。「緊張したり興奮したら自分を見失うからね」。登板前日はいつも約1時間で練習を切り上げてロッカーにこもり、ヘッドホンで両耳を塞いで精神を統一させる。口数も少なく寡黙だが、唯一に近い遊び心の表れがヒゲの形だ。「いつも同じじゃつまらないから、少しずつ形を変えているんだ」。この日は口元を覆うマスクのように形を整えていた。無傷の助っ人右腕は「できるだけ長く今の調子をキープしたい」と連勝継続を宣言。ヒゲの合間から白い歯を見せ、不敵な笑みを浮かべた。

 [2009年7月10日11時29分

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