<阪神5-7巨人>◇10日◇甲子園
あぁ、粘り及ばず…。阪神が巨人と今季最長5時間9分の死闘の末、力尽きた。延長12回に勝ち越しを許し、悔しい、悔しい敗戦を喫した。借金は今季ワースト11にふくらみ、首位巨人とのゲーム差も16。11日負けると、ついに自力優勝が消える大ピンチに陥った。先行されながら、7回金本のラッキー適時打などで2度追いつく粘りも実らず、真弓阪神ががけっぷちに立たされた。
開幕前には誰がこんな予想をしただろう。シーズンの折り返し地点で、真弓阪神が「がけっぷち」に立たされた。今季最長5時間9分の熱戦。2度も同点に追いつく執念は見せた。しかし、もう善戦はいらない。指揮官も黒星の重さを痛感していた。
「これだけミスをしてしまうと…。よく最後まで持っていったということなんだろうけど。やらなくていい点をやって、取れない点があれば、試合はかなり不利になる」
12回に突き放され、3連敗。借金11は今季最多。11日の同カードに負けると、自力優勝が消滅する。悲しい現実を目の前に突きつけられた。
置かれた立場は昨日や今日でできたものではない。1試合ずつの積み重ねの中で、課題が改善されなかったことの結果だ。真弓明信監督(55)はこの日、「ミス」という言葉を連発した。2回の守備では、金本と狩野の悪送球が先制の失点につながった。12回表1死満塁ではセンターへの犠飛で、一塁と二塁走者の進塁を許した。戦力の整った巨人に対し、細かい野球ができなければ、勝てるはずがない。「競り合わないでもいいくらいのゲーム」。真弓監督はそう振り返った。好調のゴンザレスを攻略し、決して力負けではなかった。開幕当初から繰り返されるミスで、やはりこの試合も自滅した。
長いゲームの末の敗戦が、チームに与える影響は大きいだろう。巨人戦という大一番の初戦で、先発に指名したのは、左腕の岩田。エース安藤という予想に反しての奇襲だった。巨人打線が左打者を並べたことで、作戦は成功した。しかし勝利には結びつかない。それだけベンチも執念を見せたということだが、安藤のプライドを考えると、黒星で失うものは大きいかもしれない。
「そらもう、一戦一戦というぐらいで戦わないと。チーム状態を上げていかないと、どうしようもない」と真弓監督は言った。まだシーズンは残り半分ある。ただペナントレースの希望が消えかねない3連戦であることは間違いない。首位巨人とは16ゲーム差、クライマックスシリーズ圏内の3位中日とは9・5ゲーム差という厳しい状況。今はただ「勝利」の2文字だけが必要だ。
[2009年7月11日11時37分
紙面から]ソーシャルブックマーク



