<西武12-3ソフトバンク>◇8日◇西武ドーム

 ソフトバンク打線が、また天敵に屈した。西武先発岸の前に7回までわずか4安打1得点。岸には07年から3年越しの6連敗となった。「狙い球は絞ってたんだけど、簡単に打てるもんじゃないよ」と立花義家打撃コーチ(50)は脱帽。制球力抜群の直球に、110キロ前後のカーブを効果的に交ぜる緩急自在の投球に攻略の糸口を見いだせなかった。

 ペナントレース終盤やクライマックスシリーズ(CS)に向けて、痛い1敗となった。今季岸はソフトバンクに3戦3勝。ソフトバンクは今季オリックス近藤、楽天永井にそれぞれ4勝を献上。日本ハム・ダルビッシュにも3勝を挙げられている。いずれも右の本格派。「結果として負けているからね」と立花コーチは、その事実をただ悔しがった。

 この敗戦でパ・リーグ相手の貯金も、再び0(35勝35敗1分け)。短期決戦のCSに進出しても、天敵がいれば6年ぶりV奪回への道は険しい。秋山監督は「CS?

 そこまでまだ考えてないよ。1戦1戦やっていくだけ」と話した。天敵対策という今後の課題が、浮き彫りになった大敗だった。

 [2009年8月9日12時17分

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