<中日2-4巨人>◇27日◇ナゴヤドーム
巨人久保裕也投手(29)が背水のマウンドで今季初勝利を挙げた。「今日がラストチャンスだと言い聞かせ、野球人生をかけた」登板で7回途中5安打2失点。4者連続を含む9三振を奪う力投だった。「とにかくこの試合にかけていたんで。(先発での)中日戦は初勝利なのでうれしいです」と胸をなで下ろした。
心は熱く、頭は冷静だった。前回登板の横浜戦では打者に踏み込まれ、痛打を浴びた。「右打者にシュートを使って、しっかり内角を攻めていこう」と懐への攻めで、打者に恐怖心を与えた。「今日はうまい方向にいって良かった」と狙い通りの投球に納得した。
未勝利だった男が、13勝の吉見に堂々と投げ勝った。7回のピンチで直接マウンドでゲキを飛ばした原監督は「大事なゲームでよく投げてくれた。価値ある勝利。彼には大きな転機になるかもしれない価値あるピッチングでした」と、東海大の後輩となる久保に称賛の言葉を並べた。
今季は右肩痛に悩まされた時期があった。2軍ではロッテとの混合チーム「シリウス」で投げたこともある。「いつかチャンスはくる。自分にできることはしっかり準備すること」。腐ることなく、チャンスを待ち続けた。「ファームにいたので、少しでも貢献できるように結果を出していきたい」。昨年10月11日ヤクルト戦以来、320日ぶりの白星は復活劇の序章にすぎない。【久保賢吾】
[2009年8月28日7時53分
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