<ヤクルト7-1阪神>◇28日◇神宮
CS争い一騎打ちとなった3位ヤクルトとの天王山初戦で悔し過ぎる1敗だ。0-0の6回1死から阪神先発安藤優也投手(31)が崩れた。きっかけは田中への死球。バットのグリップエンドに当たったかに見えたが、球審は一塁を与えた。真弓監督の抗議も認められず、ここから失点を重ねた。29日に敗れるとヤクルトにCSマジック6が点灯する。3位との差は1・5に広がり、70敗目で今季の勝ち越しも消えた。だが、もともと絶体絶命だった身、重たい数字は今日から連勝ではね返す!
激しく糾弾するベンチの声をバックに、真弓監督がホーム付近に走った。打者田中が落としたバットを拾い直し、打席に構えようとしたところで森健次郎球審は死球のジェスチャーをした。6回1死。ここまで3安打無失点と好投していた安藤が2番田中に投じた内角球が、CS進出をかけた大一番を動かした。
「グリップ(に当たった)かどうかは知らない。とにかく田中本人が当たっていないと思っているのに死球はないわな。あれが、大きかった」
声こそ平静を保ったが、“誤審”への不満は試合後もありありだった。真弓監督がターニングポイントを振り返った。直接抗議は実らず、出塁を許した田中が先制のホームを踏んだ。2死一、二塁となってからのユウイチの中越え二塁打が決勝打で、死球判定が大きく響く結果となった。
「ヒットもあんまり打たれていなかったし、あの回だけだったね」
指揮官は先発安藤を責めなかった。打線が1点を返し、抑えられていた高木を引きずり下ろしたのは7回。先制を許した直後の反撃も、一気に追いつくことはできなかった。濁流はその裏の守りでも止められなかった。2番手筒井が与四球からの盗塁攻めに合い、アッチソンの投入も不運な当たりで追加点を失う。4番手江草も適時打を浴び、5失点で試合は決した。
前日27日の中日戦(ナゴヤドーム)に中4日先発で左腕岩田をつぎ込んだ。安藤と先発順を入れ替えたのは、右のエースがここ2年間、ヤクルト戦で負けていない(7連勝中)相性のよさからだった。打線は先発では初対戦となる高木に苦しめられたが、1点を争う接戦は想定の上。ここ6試合は先制点を奪うゲームが続いていたが、納得のいかない判定から主導権を握られたまま試合を終えた。
5月までに4連敗を喫した際にはきついヤジも飛んだ神宮球場のスタンドからは、あきらめないファンからの声援が目立った。「真弓、上を向け、明日だ明日」。言われるまでもなく、真弓監督はヤクルトとの5戦を含む残り7戦をにらんで歩いた。
[2009年9月29日10時59分
紙面から]ソーシャルブックマーク




