ヤクルトが中日チェンの攻略に向けて動きだした。15日、神宮球場でのシート打撃に、仮想チェンとして石井弘寿投手(32)を登板させる。かつて150キロを連発した日本最速左腕が、左肩手術を乗り越え、CS初戦突破に一肌脱ぐことになる。

 2年前に手術した石井は今季、ようやく実戦復帰を果たし、2軍で13試合に登板。投げながら状態を上げ、速球も140キロ台後半が出るまでになった。終盤戦の合流を目指していたが、右足甲をねんざ。合流を果たせずに今に至っていた。「仮想チェン?

 そうみたいですね。投内連係とかに不安はあるけど、投げることに関しては問題なく投げられる。秋季キャンプに行きたいし、投げられるところを見せたい」と、石井は来季の本格復活への準備として、ただの打撃投手で終わらせるつもりはない。その本気度が、仮想チェンとしての効果も挙げてくれそうだ。

 今季、3イニングしか対戦のないチェンだが、攻略が勝ち抜けの必須条件。青木も「真っすぐがいい。それで変化球が生きてくる」というチェンの直球を仮想するには、石井の他にいなかった。打線がチェン対策を練ると同時に、石井が1軍復帰への足がかりにできるならば、一石二鳥の妙手になる。【竹内智信】

 [2009年10月15日7時40分

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