<セCS第2ステージ:巨人6-4中日>◇第2戦◇22日◇東京ドーム
先発ウィルフィン・オビスポ投手(25)は、7四死球を与えながら荒れ球で的を絞らせず、5回2/3を2失点で乗り切った。
巨人オビスポが投打にハッスルし、また“救世主”になった。打っては2安打。投げては5回2/3を2失点で、育成出身選手では史上初のポストシーズンでの勝ち投手を手にした。「粘り強く投げられたし、最低限の仕事はできた。自分の勝ちというより、チームに勝ちがついて良かったよ」と笑顔を見せた。
天敵ブランコを完全に眠らせた。封印のカギは荒れ球だった。3回の2打席目。4球目の直球は頭上付近を通過した。にらみ付けるブランコとは対照的に冷静さを保ち、直球で空振り三振に打ち取った。「たぶん怒ってるだろうね。でも相手も打ちたいと思うように、自分も抑えたいと思って投げているから」。1打席目も内角を厳しく突いて死球。恐れることなく、懐を突き続けた。2打席目以降は4打席連続三振。本来のスイングを見失わせた。
原監督から伝授された縦に変化する新球「ハライダー」も駆使した。5回はブランコを「ハライダー」で空振り三振。もう1つの新球ツーシームも2球投げ、未知なるボールで幻惑した。初回に森野に2ランを浴び、7四死球と荒れ、心配させたが集中力はキープ。5回を除き、走者を背負う苦しいマウンドでも「原監督やコーチから自信を持っていけと言われた」と、首脳陣の信頼に粘りの投球で応えた。
打席では“元野手”の片りんを見せた。1点リードの4回無死一塁、意表を突く一、二塁間へのプッシュバント。チャンスを広げ、得点を呼び込んだ。5回には中前打を放ち、マルチ安打を達成。全力プレーでベンチの雰囲気を盛り上げた。レギュラーシーズンでも救世主と呼ばれた男が、一発勝負の舞台で大きな手柄を立てた。【久保賢吾】
[2009年10月23日8時30分
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