ミムさん、ありがとう-。阪神金本知憲内野手(41)が号泣した。広島元監督で楽天編成部長を務めて、3日に死去した三村敏之氏(享年61)の告別式が7日、広島市内の斎場で行われた。広島在籍時に恩師と慕った金本は泣きながら弔辞を読み上げ、今後も球界の先頭に立ってけん引していく決意を示した。6分45秒にも及んだ“お別れの言葉”は、鉄人の新たなスタート地点になる。

 「鉄人」と呼ばれる男が人目をはばからず涙した。「突然の不幸に、心からお悔やみ申し上げます」。毅然(きぜん)とした態度で弔辞を読み始めた金本だったが、祭壇の遺影を前にすると涙があふれてきた。「昨日(6日の通夜で)三村さんと対面しました…」。よみがえってくる数々の思い出。胸にあふれる思いをつづった文字は、涙でかすんだ。

 おえつが止まらず、何度も歯を食いしばって言葉をつないだ。恩師との出会いに始まり、現在の自身を築き上げてくれた感謝の言葉。厳しさの中に愛情があふれた指導だった。将来、同じユニホームを着て常勝軍団を作り上げる約束…。弔辞は6分45秒にも及んだ。死去の知らせを聞いて「自分のすべては三村さんだった」と胸中を語っていた。かけがえのない最高の恩師だった。

 来季は42歳でプロ19年目を迎える。鉄人といえど第一線で活躍できる時間が限られていることは、金本自身がよく分かっている。だからこそ、恩師の教えを胸に、残り少ないプロ野球人生を全力で全うする覚悟を明かした。

 「アグレッシブで勢いのあるプロ野球の神髄を、みんなに見せていけるように頑張っていきます」。何度も遺影を見上げては最後の“会話”を交わした。「これからは天国からしっかり応援してください」。来季からは恩師の思いも背負って、グラウンドに立つ。【石田泰隆】

 [2009年11月8日10時46分

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