巨人が完全制覇で09年を締めくくる。7年ぶり日本一を達成し一夜明けの8日、原辰徳監督(51)が日韓クラブチャンピオンシップKIA戦(14日=長崎)にベストメンバーで臨む意向を明かした。ラミレス、ゴンザレス、オビスポら外国人選手をはじめ、主力クラス全員が出場見通し。今季から始まった一発勝負に必勝を期し、リーグ3連覇&日本一の偉業に花を添える。

 原監督だけに許された至福の時だった。日本一を決めた前夜は、ビールかけの後テレビ、ラジオの取材に追われた。解放されたのは午前2時。熱かん2合をゆっくり飲みながら、長い1年を振り返った。「体の芯が温まって、ゆっくり眠りましたよ」。帰京便を待つ新千歳空港のソファに、心地よさそうに身を委ねた。

 今後の日程について話題が移ると表情を引き締めた。「あさって(10日)からまた練習。こんなに長くユニホームを着ることができる幸せを、かみしめながら戦わないといけないね」と、14日のKIA戦に照準を定めた。昨年まで行われたアジアシリーズが姿を変え、韓国の覇者と争う一戦。外国人選手はシーズン終了と同時に帰国するのが慣例だが「ラミレスも、ディッキー(ゴンザレス)も、オビちゃんも出るよ」と原監督は話した。主力の出場はもちろん、引退した木村拓の穴に小田嶋も補充し、ベストメンバーで初代王者の座を狙う。

 WBC決勝でしのぎを削ったライバル、韓国。伊原ヘッドも警戒を強めた。「韓国打者はメジャータイプが多く、どんどん振ってくる印象。緩急のあるピッチャーがいいのでは、と思う」と印象を話した。「先発?

 テツ(内海)とかオビちゃんなんかがいいのでは。監督がいろいろ考えてますよ」と強豪との対戦にイメージを膨らませた。先発投手陣も惜しみなくつぎ込む、豪華リレーを披露することになりそうだ。

 原監督は「長崎では、胴上げはもういいよ」と少し照れくさそうだった。3月のWBC、9月のリーグ優勝、そして7日の日本一。1年で3度も宙を舞った。指揮官にとっては4冠目のかかる一発勝負。スキを見せず栄冠を手にして、完全無欠の09年をフィニッシュする。【宮下敬至】

 [2009年11月9日8時35分

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