阪神が9日、フリーエージェント(FA)権行使を表明した日本ハム藤井秀悟投手(32)の獲得を検討するため本格調査に乗り出すことになった。南信男球団社長(54)は、かねて注目していた先発左腕が移籍前提でFA宣言したことを受けて「今日、編成(部)には言ってます」と調査を命じたことを明かした。補強ポイントの先発投手がFA市場に浮上したことで、今後は外国人、トレードなどの補強と並行して情勢を見極めていく。

 阪神が、今オフ最初にFA市場に浮上した藤井に対して、本格調査に乗り出すことになった。FA申請手続きがスタートしたこの日、日本ハムの先発左腕が国内移籍を前提とした権利の行使を表明。南社長は「まだ白紙ですけど、今日、編成(部)には言ってます」と明言した。

 かねてから藤井には注目してきた。32歳左腕は、08年にヤクルトからトレードで日本ハムに移籍。今季は先発ローテーションに入って7勝5敗、防御率3・53を記録。01年最多勝左腕は5日の日本シリーズ巨人戦でも7回無失点と好投している。この日、FA権行使にあたり新天地での再挑戦に意欲を示した。

 阪神の補強ポイントは、先発投手だ。8日には真弓監督が「特に先発になるような投手がFAしたらどのチームも注目するんじゃないか。できる補強はまだ考えていく」と話している。元マリナーズ城島の獲得に甘えることなく、ターゲットをしぼって可能性を模索。その状況下で、藤井がFA権行使で手を挙げれば、調査は自然な流れだ。南社長はこの日、先発補強は投手の左右にこだわらないか、と質問されて「先発はそうです」と口にした。

 現在、球団は先発補強に外国人投手をリストアップして作業を進めている。それ以外にもトレードなど他の補強策とのバランスを考えながら、藤井の動向調査を進めることになる。南社長は「経営的にあれもこれもとはいかない。全体の中で考えないといけない。支配下(登録)の枠もある」。沼沢球団本部長も「ドラフト、既存戦力の成長、外国人といろいろ勘案していきたいと思う」と言った。

 藤井は今季の推定年俸7000万円で人的補償の不要なCランクというメリットもある。チーム強化に向けた大きな枠組みの中で藤井の動向をチェックしていく。

 [2009年11月10日11時32分

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