恐怖の8番打者の誕生や!

 阪神桜井広大外野手(26)が14日、安芸秋季キャンプ(高知)で特打を行い、166スイングで52本のサク越え。左中間にある「ディアーネット」最上段に当たる推定150メートル弾も飛ばした。

 「大きいのを意識して打ちました。いい角度で(バットが)入って、いいポイントで打てたら自然と飛んでくれるので。いい感じ」。キャンプも残り3日となった快晴の安芸で、桜井は晴れやかな笑顔を見せた。

 城島の加入で、重量打線の編成に夢が膨らむ。将来の大砲候補と呼ばれる桜井が8番に座れば、相手投手も息が抜けない。真弓監督もこの構想について「十分あるよね」とにやり。今キャンプの成長にも絶賛の言葉を惜しまない。「高めや低めに弱かったが、そのボールをうまく打てるようになった。自分のイメージができたね。春まで続けてほしい」。就任以来、桜井の指導に熱心に取り組み、この日「免許皆伝」のお墨付きを与えた。

 ただし、これを維持できるかが、次の課題。桜井も自覚する。「オフが大事。タイミング、力の入れ方を考えて、しっかり振って春にのぞみたい」。城島が5番で起用された場合、6番以降が新井-ブラゼル-桜井ともう1つのクリーンアップが生まれる。【村上久美子】

 [2009年11月15日11時58分

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